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老人痴呆症 その2

漢方では老年期の人に「八味丸」や「六味丸」などの服用を勧めています。
八味丸には別名「腎気丸」といい、生命エネルギーの腎を強化し、老化を防ぐ目的で使用されます。

若いころから運動不足気味だったり、足腰の弱い人などは腎エネルギーの低下が考えられます。
こういう人は六味丸と『高麗人参』を服用するといいでしょう。
高麗人参には滋養強壮、強精剤のイメージがありますが、それだけでなく免疫力の賦活作用や血流促進の働きもあります。
また、中国、明の皇帝の常備薬として知られた「瓊玉膏(けいぎょくこう)」も老化を防ぐ腎の強化薬といわれます。
これは不老長寿の薬とも呼ばれ、血行を良くし、冷え症や貧血にも良いようです。

ストレスがたまり労働過多の人で、初老期にかけて極度に老け込んだり、頭痛や耳鳴り、不眠などを伴う痴呆症状を呈することがあります。
そのような症状には「柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)」、「抑肝散加陳皮半夏(よっかんさんかちんぴはんげ)」が用いられます。

特に、ふだんから暴飲暴食で高肥血症や動脈硬化症の人は気をつけるようにしましょう。
一般的に頭を使ったり、指先を使う人はボケないといわれます。
趣味を持ち、友人と楽しい語らいの場を作るなど、日常生活を見直して積極的にボケ対策をしていきましょう。
簡単でも自分で責任をもってできる仕事があるといいですね。